感染症の予防や、清潔に身体を保つことにも重要な役割を果たす手洗い。嫌がったりする子どもが習慣としてできるようになるにはどうすれば良いのでしょうか。今回は、手洗いを丁寧に、楽しくするコツを保育士RyUが紹介します。

【手洗いのコツ1】赤ちゃんの頃から清潔にする習慣をつける

手を洗うのが難しい頃も習慣づけを意識して手を拭く

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△出典:スキンケア大学

 手洗いの習慣化を目指すときに大きな目標と小さな目標があります。それが「行動としての習慣化」と「行為としての習慣化」です。これは筆者の定義なので以下で説明します。

 「行動としての習慣化」はごはんの前だから手を洗う。トイレ行ったから手を洗う。というルーティン(繰返し)としての習慣化です。

 行動としての習慣化は2歳頃には声かけによってできますし、個人差で声かけがなくてもできる子どもがいます。家庭でまず目指したいのがこの状態で、子どもが嫌がらないで自発的にしてくれることなのではないでしょうか?

 もう1つの「行為としての習慣化」とは、手を洗う意味まで理解した上で、その為に行う習慣が身に付くことを指します。ごはんの前に手を洗うのは、遊んでいてついたバイ菌を倒すためだ!トイレの後に手を洗うのはオシッコやウンチ、がついてしまったり、性器などを触って汚れているからだ!と、手を洗いをする理由までを理解して子どもが自発的に手洗いができる状態が、保育園や幼稚園での大きな目標になります。

 そんな大きな目標の為に、小さい頃から小さな目標を目指していきます。

 まだ手を洗うのも難しい0歳さんに対しても、スプーンで大人が食べさせてあげる頃から「お口と手をきれいにしてからごはんにしようね」と声をかけながら毎回清潔にします。こうして手掴み食べもしないときからすでに、習慣化へと動き出しているのです。そして、自分で手を洗うことができる2歳近くになったら大人と一緒に手洗いを毎回することを覚えるようにしましょう。

【手洗いのコツ2】一緒に楽しく手洗い

パパママがお手本を見せながら一緒に手洗いをする

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△スキンケア大学

 習慣というのはなるべく楽しく覚えることが、近道だと考えています。だから、自分で手が洗えるようになってきたときには、パパママも一緒になって手洗いをしましょう。子どもは本当に賢くて、同年代のお友だちが隣で手を洗っていても見向きもしないのに(月齢にもよります)、大人が洗い出すと、じっとこちらの手の洗い方を見て真似っこをします。

 そのときに話しかけるとふざけだすこともあるので、筆者の場合には気づかない振りをしたりします。こっちを見てるのがわかったら、声に出して「お手手ゴシゴシしてー。反対側もゴシゴシ。お指の間もシャカシャカー。手首もキュッキュ」と手洗いの順序を口に出して、かなりゆっくりめに行います。1つ1つの動作を子どもが見て真似るのを確認してから次の動作へと移るようにしてみましょう。

 そして、最後はもちろん誉めてあげます。「えー!先生が手洗ってる間に~~ちゃんのお手手ピッカピカになってる!手洗い上手だねー」

 子育ては教えたりして、誉めるまでがワンセットと考えて良いのではないかなと個人的には思ってます。もちろん賛否あるとは思うのですが、叱られてビシッとできるのも素晴らしいのですが、誉められて嬉しそうな顔を見る方が筆者としては性に合っています。パパママもできるだけ楽しく、一緒に楽しみながら手洗いをしてみてくださいね!

【手洗いのコツ3】お手本ポスター

子どもだけでもできるように洗面所に手洗いのお手本ポスターを貼る

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△スキンケア大学

 さあ、これまでの手拭き、手洗いを保育園と家庭で続ければ行動としての習慣化が3歳後半にはできていると思います。そうなってくると、わざわざ大人がずっとついていなくても(要所要所の確認はします。泡の流し忘れや、タオル拭きがあまく手が濡れている場合など)手洗いをするようになります。

 そんなときには手洗いの手順がイラストや写真で分かるポスターを、洗面所の近くに貼ると効果的です。子どもだけでも大丈夫そうかな?と思ったら「これを見ながら綺麗にしてねー」と最初は見守りましょう。そこで子どもがしっかりと手順を見て確認していれば、今度は洗面所の外からこっそり見守ります。時々、横着していないか、泡の流し忘れがないかをチェックしてあげるくらいの見守りも必要です。

【手洗いのコツ4】手をきれいにする意味を伝える

手洗いを題材にした絵本や、どうして手洗いが必要なのかを説明する

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△出典:スキンケア大学

 さぁ、大きな目標まであと一歩です。どうして手を洗うのか?をしっかりと子どもなりに理解できるようにするには絵本やアニメの力も借りても良いでしょう。普段の生活のなかで何気なく手を洗う意味に触れられる様にするのです。

 そんな風にして子どもがどうしてトイレに行った後、ごはんの前、外から帰ってきたときに手を洗わなければならないのかを理解できたら大きな目標の達成です!

 「行為としての習慣化」ができてしまえば子どもは自発的にそれをしてくれます。とはいえ大人だって「少しくらいいっか」なんて考えたりしますよね。子どもも時に横着するので、そこはタイミングを見計らって一緒に手洗いをしたり、様子を確認したりするようにすると良いでしょう。

まとめ

 保育園でも実践している手洗いの「行為としての習慣化」。習慣というのは昨日今日できたから明日できるということではありません。じっくりと、時間をかけて次は何をするのかを覚え、どうしてそれをしなくちゃいけないのかを理解できるようにすることなのです。

 育児は何事も楽しく、子どもと一緒になってやってみたり、視覚で分かりやすいポスターや絵本、ビデオなどにも頼りながら習慣付けをしていきましょう!